変形地に建てる家with泉北ホーム

2020年10月着工予定。変形地をめいっぱい使ってどこまで頑張れるか、細々とやっていきたいと思います。

快適な家を目指して① 間取り②

こんにちは、ソラリスです。


今回は間取りを公開させていただいて、
それにそって、前回の「エアコン1台で全館空調」の考え方に沿って、
説明していきたいと思います。


※注意点
この記事を書いている時点では、泉北ホームの工程で言うと「営業図面承諾後」の
フェーズの図面です。設計打ち合わせで変更する可能性が高いので、ご注意ください。


図面全体(1階)


※一部加工しています。


ブログのタイトルにもしています通り、三角形の変形地です。
敷地面積は約40坪。この図面の時点で、建蔽率はなんと49.84%
ギリギリのギリギリです。
前方道路は、セットバックがギリギリ不要な4m幅。接道幅だけはかなり広いので、
そこを住みやすさに活かしたいところです。


いろいろ解説したいことはあるのですが、今回は記事のタイトルにもある通り、
温熱環境の部分に着目して説明しようと思います。



南面以外の窓については極力無くす、又は小さく高くする。

南面の窓についても、冬場に日が当たらなさそうな窓は、南面以外の窓と同様にする。




北東側には、隣家が建っています。
南側は、実はこの土地は元は南側の土地と一体だった土地を分筆したものであり、
現時点では空地となっていて、どのような家が建つかはわかりません。


前回ご紹介した松尾先生は、別の動画で「隣家が空地の場合、建築基準法で許される、温熱的に最悪の場所に隣家が建った場合の家を想定して設計する」と仰られております。
そのため、私の土地の場合は隣の敷地から見て北側(私の土地から見て南側)にべったりと家が建つことを想定する必要があります。


つまり、私の家は「この位置に家を建てる場合は」1階の南側に全く日が当たらないと思った方が良いということです。


「この位置に家を建てる場合は」としたのは、例えばもう少し北側や西側に家を伸ばして、南側を空けて庭を取る・・・といったことをすれば、
ある程度1階でも南側の日射をとれる可能性があります。
ですが、変形地のため非常に歪な形状になってしまう可能性が高いのと、
できるだけこの土地の形を使い切りたいことを考え、このようにするのが最適だと考えました。


このあたりもそのうち書きたいと思います。


土地の中の家の配置って、ものすごく大事だと思います。たいていの場合、一番最初に決めることになるのに、家づくりのキーポイントの一つだと思います。



長くなりましたが、

  • 南面以外の窓については極力無くす、又は小さく高くする。
  • 南面の窓についても、冬場に日が当たらなさそうな窓は、南面以外の窓と同様にする。

の2つのルールに当てはめると、2点目の条件に当てはまりますので、1点目のように、
1階は南面を含めた全面の窓を極力高く小さくすることになります。
とはいえ、建築基準法という大きな壁があるので、窓無しにするわけにもいきません。
そして、私もいくら温熱的に良くても、暗すぎる家は嫌なので、できるだけ少なく小さい窓で採光をとれるように考えました。


南の窓は、隣家が接近する可能性が高いため、採光できる可能性は低いです。そのため、通風の最低限のための細い縦滑り窓を2つ配置しました。運良く隣家が東に寄せて建ててくれた場合、この位置であれば採光ができます。



窓は北か西か選べるならどっちがいいか?

ご覧の通りこの土地は北と西が道路となっているため、採光には適しています。
それでは、どちらに窓を配置した方が良いのでしょうか。私なりに考えたメリットデメリットを書いてみようと思います。


北側に配置


○東西と比べると安定した採光が期待できる(空が見える場合)
○夏に日が当たりにくい
×4方位の中で最も暗いと思われる
×冬に全く日が当たらない


西側に配置


○北と比べると光が差し込みやすい(明るさの最大値が高い)
○北と比べると日が差し込みやすい(冬)

×西日が眩しい恐れ
×朝~昼前半は暗い恐れ(向かいに壁があれば、朝陽が反射するかも?)
×北と比べると日が差し込みやすい(夏)



私が特に気になったところを太字にしています。
北側の窓配置の場合でも、窓から空が見える場合は、空からの安定した反射光が期待できます。
西側の場合は光が差したり差さなかったりすると思いますが、北側は明るさが安定しています。
明るさが安定していることの良さって、あまり論じられていることがない気がします。
どうなんでしょうね、良い気がします(^O^)(適当)


やはり一番は、真夏の西日が気になります。
真夏の太陽は、西を通り越して最後は北西に沈みますので、西に設けた窓には長時間光が差し込むことになります。
光の差し込みは、「輻射熱」という形で家の中に入ります。



建ててから後悔したことワースト3+α


松尾先生が動画で解説されていますが、3.3m2の大きさの掃き出し窓に光が差し込む場合、炬燵を1台つけ続けることに相当する輻射熱が家に入ってくると仰られています。(10:35~)


これを書いて思ったんですが、これは冬の正午の時の輻射熱の計算なので、もしかすると太陽の輻射熱に用いられている330W/m2は季節や入射角によっても変わるのかもしれませんね。
すこし調べてみたけどわかりませんでした。私が高校の時に一番嫌いだったのが熱力学です。もっと勉強しておけばよかったです。
(松尾先生、解説お待ちしています(^O^))


とにかく、大事なことは伝導熱は【真冬+普通くらいの窓】でも1時間に2ケタWという小ささに対して、輻射熱は炬燵などの温熱機器に相当する3ケタWの熱が入ってくるということですね。


夏は日射遮蔽して冬は日射取得することがいかに重要かを、松尾先生は一連の動画で何度も訴えておられます。


少し寄り道しましたが、西日が直接差し込む場合は大きな熱が入り込むことがわかりました。


松尾先生は、光熱費が最も高額になる冬の日射取得を特に重要視しておられるので、
北か西ならまだ西に大きな窓があった方が良い」と動画で仰られていました。
(これをどこで仰っていたか、探してみたのですが見つけられませんでした・・・すみません)


日射取得を考えるのであれば、大きな窓を西側に配置して、夏はアウターシェードを設置することが一番良いと思いますが、私の間取りではキッチンのカップボード・パントリー収納が西側に来ており、大きな窓が取れないこと、高額のアウターシェードか耐久性の低いスダレのどちらかを選択しなくてはならないことなどを考えて、それならいっそ冬の西からの日射取得は諦めて、北側に優先的に窓を配置することにしました。


(左上から、2連横滑り出し窓、2連横滑り出し窓、上部FIX窓)


ルール通り、窓を高くすることで、空の明かりの取り込みを望みます。
ですが、実は理由あって、一番左上の和室にある窓を1.2m×1.2mのツーアクション窓(ドレーキップ窓)というマニアックな窓に変更する可能性が出てきています。
このツーアクション窓は、前から是非記事にしたいと考えているもののうちの一つです。
お楽しみに・・・というより、今から書くことが楽しみです(^O^)


そして、東側の収納・水回りについては極力窓は無くしています。


(朝使う洗面所に朝陽が差し込んでくれればということで、脱衣所に横滑り出し窓を計画)


特に、トイレ・お風呂はもう窓は無くてもいいかなと考えています。
これも一般的な感覚から言うとあり得ないですが、最近の温熱環境が考えられた住宅では当たり前になりつつありますので、窓無しで行きたいと考えています。
お風呂は基本的に夜入りますし、採光し甲斐が無いですね。
今のところ奥さんは戸惑いつつも反対していませんが、土壇場で反対される可能性はあります(^O^)
後は悩んでいるところがあるとすると、土間収納の窓をつけるかですね。換気と玄関への採光を兼ねて、1つ追加するかもしれません。
玄関ドアはくろーばーさんが導入された、イノベストの採光付きを是非採用したいと考えています。



そのため、玄関に窓が全くないというわけではないので、悩みどころです。



かなり長文になってしまいましたので、本日はこのあたりで終わらせていただこうと思います。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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